8月某日の金曜日、精神科での初診受付は午前9時半までにくるように言われていたので、自分の患者さんのアポイントは全てキャンセルし、家を出たくないと言う妻をなんとか説得して、子供たちと一緒に精神科へ連れて行きました。
しかし、長引くコロナ禍のせいか、精神科の患者さんは多く、妻が診察してもらえたのは7時間後の午後4時頃で、実に7時間近く待っていました。
途中、妻はベッドで横にならせてもらったりしましたが、妻はもちろんのこと、我々家族の体力も消耗し尽くしました。
妻は相手の声は聞こえてるが反応できない亜昏迷という状態らしく、代わりに僕が今日に至る一連の症状説明をしました。
入院が必要ということだったのですが、ベッドの空きがなく、1週間後なら入院可能で、それまでは外来で出す薬を服用させて自宅で過ごしてもらえないかということでしたが、妻から目を離すわけにはいかないので仕事もできないし、妻も食事が喉を通らず衰弱していく一方なので、精神科の病院を経営する妻の友人に、1週間だけお世話になれないか尋ねてみることにしました。
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