6週間にわたる神経精神科での入院生活から退院した妻でしたが、眠剤や抗精神病薬などの影響で、常にぼやっとした状態でした。
朝も8時頃にならないと起きて来れないので、あいかわらず長女と自分自身の弁当は僕が作っていました。
喋り方もボソボソというか、かすれたような小声でしか話せないようです。
退院後はほとんど外出もしていないので、気分転換になるかなと思い、貸切家族風呂のあるスーパー銭湯に連れて行ってやることにしました。
乳がんの手術痕があるので、貸切でないとストレスがかかるのです。
これは「久しぶりに気持ちよかった」と言ってくれたので、少しでも前向きになれたのなら良かった・・・
と思ったのですが、それから数日経った2021年11月1日、ちょっと様子がおかしくなってきました。
眠剤を服用してるにもかかわらず、「眠れない」「話がしたい」と言いだし、なぜだか頻繁にウロウロと歩き回るのです。
最初は、どうしてだろう?と思うくらいだったのですが、下半身がモゾモゾするというので、ネットで調べてみると、抗精神病薬の副作用でアカシジアという症状であることがわかりました。
神経精神科の外来受診の予約はまだまだ先だったので、電話をかけてアポイントを早くしてもらうことにして、アカシジアに対する薬を処方してもらうことになりました。
それから4日後の2022年11月9日。
この日も、僕は朝6時に起きて、長女の弁当を作って高校へ送り出し、あとは自分自身の弁当を作ろうとしたその瞬間、リビングの電話が鳴りました。
「こんな早くに誰?」と電話に出ると、長崎の義母でした。
「おはようございます。こんな早くにどうしたんですか?」
「早くからごめんね。ちょっと、、、〇〇子(妻の名前)が様子がおかしいのよ。〇〇子から電話がかかってきて、『もう何もかもイヤ』って、ブツっと電話が切れたと」
妻は上の階で寝ているはずです。
義母の話を聞いて、手足が震えて冷たくなってきます。
パニック発作が起きる兆候です。
声が出なくなり、呼吸が乱れています。
僕の異変に気づいた義母の「しっかりして!」という言葉になんとか正気を取り戻し、急いで妻の寝室へ向かうと、虚な顔でベッドの上で三角座りをしていました。そして、
「もう、何もかもイヤ」
そう言って、再び鬱発生です。
ステロイドや女性ホルモン抑制剤の影響か、はたまた抜け毛の季節だからかわかりませんが、脱毛がひどく、ステロイドの影響のムーンフェスもあって、友達にこんな姿で会いたくないとのこと。
次の日、再び入院することになりました。。。
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