妻の言動に違和感を感じはじめながらも、今までも同じようなことはあったので、さほど気にしてなかったのですが、それから数日経ったある夜、妻の僕を呼ぶ声に振り向くと、口をぱくぱくさせながら、何かを訴えかけようとする妻の姿。
それは、パニック発作を起こした時の僕と同じ姿。必死で息をしようするも上手く呼吸ができず、手足が徐々に冷たくなり、死ぬんではないかという恐怖と不安に心は苛まれながらも、どうすることもできない。
「わーーーーーーーーーん!」
初めて体験する恐怖に叫ぶ妻。
僕は妻に、ゆっくりと呼吸をするように指示し、妻もそれを試みるも、上手くいかず更にパニックに。
経験者の僕にしたら、その「死」さえも感じる恐怖感は、とてもよくわかる。
対処法もわかっているにもかかわらず、それを実践しても結果がすぐには出ないので、ますます焦って、どんどんドツボにハマってしまう。
結局、妻のパニックはおさまることはなかったし、それを見ながら僕もパニック発作発動直前だったので、長男に119番に電話するよう指示したのでした。
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