#001 歯をたくさん削られた!

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たしかに良くない歯医者もいる

「歯をたくさん削られた!」という、みっきたっち歯科医院に他の歯医者さんから流れ着いた患者さんや、SNSなどでも、こういう話をよく聞きます。

たしかに、経営至上主義の歯医者で「早く綺麗な歯並びにできますよ!」と、歯を削りたくって自費のかぶせものを入れて、高額な請求をする歯医者の存在は否定しません。

少なくとも僕の友人・知人の歯科医師の全ては、治療前に治療についての説明をし、患者さんの同意を得た上で治療を進めますが、前歯が欠けたので歯医者に行くと、「あー、これはひどい虫歯になってますので、治療しますね」とか「前歯なので綺麗な被せ物で治しましょう」とだけ言われて治療が開始され、ある日とつぜん「では、次回60万円持ってきてください」などと言われる歯科医院が、いまだに存在することも事実です。

こういう歯医者は、歯をたくさん削ります、たしかに。

たくさん削ったのではなく、そもそも歯がない

しかし、良い歯医者さんだったとしても「歯をたくさん削られた」と言われる場合もあります。

患者さんにしてみれば、歯がちょっと欠けたくらいの認識ですが、ほとんどのケースで、歯の外側エナメル質だけが残って中身がスッカラカンなのです。

ちょうど卵の殻のような状態で歯の外形だけが残ってしまい、その脆弱になった歯の外形の一部が、卵をどこかにぶつけた時によう欠けるのです。

なぜそのようなことになるのかというと、歯の外側のエナメル質という部分は人間のからだの中で最も硬い部分なのですが、一部分でも虫歯などで穴があくと、歯の中身の象牙質という組織は柔らかいので、虫歯菌によって象牙質だけが侵食されていき、最終的に外側の硬いエナメル質だけが残るのです。

患者さんは舌触りで歯の外形を認識していますので、虫歯を取りきるためにエナメル質を削ると、一気に歯がなくなったように感じますが、そもそも虫歯は、歯の中身が侵食されてなくなった状態なのです。

また、口の中の感覚は非常に敏感で、少しの変化でも違和感を感じます。

おそらく、まつ毛が口の中に入っただけでも、あなたは気づくでしょう。

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