それは突然起こりました。
ちょうど新型コロナウィルスが世界中で猛威を奮っているというニュースをみていた時でした。
振り返ってみれば、まだ第一波が始まったばかりの2020年4月頃のことで、新型コロナウィルスに感染すると肺炎を起こして呼吸不全に陥るという報道をテレビで見ていた時、急に息苦しさを感じはじめました。
なんとも表現できない不安感にカラダが支配され、吐き気なのか、目眩なのか、とにかく「死」を感じさせる恐怖感に苛まれ、呼吸ができなくなったのです。
(きっとこれは過換気症候群やわ)と思ったので、ゆっくり呼吸したり、息を止めてみたりしましたが治らず、ついには袋を口にあててみましたが、症状は治りません。
(ちなみに、袋を口にあてるペーパーバッグ法は、現在は推奨されてません)
「もしかして、知らないうちに感染してて、それが原因で呼吸不全に陥ってるのでは!?」と、ふと思っただけのことが、どんどんと心の中で膨らんで、立ってられなくなり、妻に助けを求め、ついには救急車を呼んでもらうことに。
ほどなく救急車が到着し、救急救命士さんがストレッチャーに僕をのせて救急車に運んでくださったのですが、サイレンの音を聞きつけた近隣住民がワラワラと外へ出きてきます。
様子を見に出てくるのはわかりますが、あのような人たちは、救急車が発車するまで話をしながら家に引っ込まないものですね。。。
救急車の中で体温、血圧や血中酸素飽和度など測定しますが、全て正常値。
救急搬送された病院でCT撮影などしてもらいましたが、問題なし。
「心配ありませんわ。最近、同じような患者さんが多いですわ」と、診察してくださった先生に言われたのですが、その後も不安感がなくなることはありませんでした。
それよりも、その先生が電話で「ウチの子供が家を出て行ってしまいまして」と、誰かと話してる内容の方が気になり、他人事なのにも関わらず、自分の中の不安感が増大し、呼吸不全が再発しそうだったので、処方された抗不安薬を服用し、なんとかその日は眠ることができました。
この日から、私生活においてパニック発作がたびたび起こるようになりました。
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