仕事も家事も教育も

この日から、僕はネットで乳がんについての情報を調べまくりました。

とりあえず主治医の先生の話では、生死に関わる状態ではないことで安心しましたが、乳がんにもステージがあり、その程度によって切除範囲も変わってきますし、その後の再建(乳房を作ること)についても色々と方法があるようなので、こちらの希望や結論を伝えなければなりません。

妻は生死に関わる状態ではないことがわかり、少しホッとしたのか、今まで通りの生活を送っていました。

ただ、あまり患部を刺激しないように、なるべく重いモノを持たないように気をつけたり、人にぶつかったりしないように人混みを避けたりしていました。

今まで家事は妻まかせだったのですが、妻に負担をかけぬよう、仕事が終わって帰宅途中に買い物をし、家では家族の食事を作って、掃除洗濯も僕がするようにしました。

50歳を越えて慣れないことをしだしたこともあるし、一日中絶え間なく動いているというのは体力的にもキツく、夕食を食べ終わると、気付かぬうちに意識を失って朝を迎えるという毎日になりました。

2人の子供たちはそれぞれ大学受験と高校受験を控えていたので、三者面談も妻の代わりに僕が出席することにしたのですが、双方とも厳しい現実が。。。

僕に似て、二人とも勉強することが得意ではありません。

僕は父親が歯科医師で、4人兄弟の長男に生まれてしまったので、歯科医師になって父の跡を継がねばならないのだろうな、、、と感じていましたが、漫画家になりたいとか、プロレスラーになりたいとか、それなりに運命のレールから外れたいという欲求がありました。

そういうこともあり、自分の子供たちには歯科医師になることを強要せず、「君たちのしたいことをすれば良い」というふうに育てたのですが、逆にそれが仇となり、長男に至っては「やりたいことが特にない」という高校生になってしまったのです。

目標がなければ、道も決まらないわけですから、進路指導においても明確な自分の希望がなく、偏差値を見て受けれそうな大学、、、という感じでした。

そういう点では長女の方が、成績が悪いなりに、自分の進みたい方向というものを持っていたので、アドヴァイスしやすかったですね。

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